書きたいことを書きたいだけ。

とある会社員の生活記録。

「問題解決思考」を読んだ。

読んだ本はこれ。

問題解決思考

問題解決思考

今井さんという方が著者であり、様々な企業で問題解決や意思決定強化の研修を行っている。
そのおかげか就活においてケース問題を解かされる場合はこの本の考えが元になっている場合があるらしい。
自分も別の人から「この企業のケーススタディはこの本が元になっている。」と薦められて読んだ本である。

この本は4章で構成されており、
原因分析・決定分析・リスク分析・状況分析
となっている。
これらはそれぞれ独立しており、真の原因を見つける方法・狙って成果を達成するための方法・起こりそうなまずいことを回避する方法・そもそも問題が理解できないときに整理する方法である。

「速く、正しく判断し、論理的に説明することが求められている。」
これは本の「はじめに」の部分に書かれている言葉である。
人間というのは常に判断を行っている。
例えば大学生においては、「朝起きて1限に行くか、二度寝するかどうか」
内容はちょっとあれだけれども、これも立派な判断だろう。
何となくこの判断を行っているような気がするが、実際この判断を行うには無意識的にかなりのプロセスを踏んでいる。(と思っている...)

・1限に行くための目的は何なのか?(単位?自分の成長?友達と会うため?)
・1限に行かなければ、何かまずいことが起こるのか?(落単、留年、友達との信用)
・他の1限との差はなんだろうか?今日の1限の重要度は?
・外的要因として今日の天気は?行くことによって得られるメリットとデメリットの比較
・リスク回避として代返を頼める人はいるかどうか ・etc
1限に出席するかどうかの判断を行うだけでもこれぐらいのプロセスは踏んでいる。
ただこれを文書化したり説明するときには「なんとなく」や論理的に説明出来ていないのである。

これら思考の手順を文章化してプロセスと化したものが本書である。
つまり、「私はこういう理由で1限に行かない判断を行った」というのが論理的に説明することができる。

またこの本書は、実際にビジネスの場面で起こった問題に対して、解説しているためとても分かりやすい。
「経験(K)・感(K)・度胸(D)」だけで物事の説明を行うだけではなく論理立てて説明を行い、論理的な決定を行いたければオススメの本である。