「植物図鑑」有川浩 を読んだ。
読んだのはこの本です。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/01/11
- メディア: 文庫
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有川浩さんの作品は、レインツリーの国、図書館戦争を読んだことがあり、今回久しぶりに読んでみました。
元気で純粋な女の人目線で描かれる本作。
有川浩さんはこういう女の子好きだなあと思いつつ。
図書館戦争のときもそうでしたが、作者が女の方であるため女の人目線の方が臨場感が伝わってきます。
絶妙な心情の描写と風景描写でつい感情移入をしてしまいます。
タイトルの「植物図鑑」に習って各章には花の名前がついています。
そして花が物語の骨格を作っているようにも感じました。
ヘクソカズラという章から始まり、ヘクソカズラを見て回想シーンに入ります。
そして回想シーンから戻ってきて元の時系列に合流して終わりという流れです。
映画化もされており、映画のキャッチコピーでは純愛と書かれています。
もちろん基本的には純愛なのですが、随所に描かれている野草を使ったご飯であったり植物の知識を織り交ぜて物語に深みを付けているのは流石の一言です。
ここ最近は自炊を全然してませんでしたが、急に自炊をしたくなって食材買いに出かけてしまいました。
物語の伏線やストーリはなんかよくあるタイプかなぁと。
読みながら、「あ、これ絶対そういうオチだわ」って感じる箇所があります。
その辺りは甘々な恋愛系ですが、それも含めて気持ちよく読めました。